安曇族と徐福

安曇族と徐福

【iPhone神アプリ】安曇族と徐福の評価・評判、口コミ

1万年以上続いてきた縄文時代の産業構造が、突如大きく変化した。私たちは、その後の時代を弥生時代と呼んでいる。
なぜ変わったのだろうか? それは自然に変わったのではない。人為的に変わったのだ。
その産業構造を変えた人たちが海人族の安曇族(あずみぞく)や、中国から渡来した徐福(じょふく)なのである。

日本古代史の定説をひとつづつ丁寧に検証し、裏付けをとりながら科学的に鮮明にしようと試みた著者は、
これまでの歴史家たちが、あまり気に留めなかった事象、海流や天候、また紀元前5世紀頃の舟の形・大きさ、
さらには中国大陸の歴史などに着目。日本の弥生時代を創り上げた人々が、中国春秋時代の呉の人々だと突き止める。

海を渡り、新天地日本にやってきた彼らは、縄文時代の日本で大がかりな改造計画を展開し、
中国大陸の技術文化などを次々と日本に持ち込み、新しい社会を創り上げていったのである。
安曇族と呼ばれた彼らこそ、現在の日本人のルーツであり、
彼らによって導かれ、中国から渡来した徐福らが、この日本に新しい文化を築き上げたのである。


【目次】
第一章 本書としての定義
 弥生の産業改革/弥生時代の開始はBC五世紀/縄文人と弥生人/縄文系弥生人と縄文弥生混血人/海人/安曇族/
 弥生時代の開始をBC五世紀とする根拠/呉から渡来説の紹介/弥生時代の説明/弥生人の説明

第二章 予備知識(史・資料と推理)
 日本列島への渡来条件/稲作─熱帯ジャポニカと温帯ジャポニカ/南インドから熱帯ジャポニカ、中国大陸から温帯ジャポニカが伝来/
 初期の水田適地/水田稲作の広まり/中国大陸から鉄器伝来/塩を輸出/干しアワビを輸出/養蚕業と絹織物/海流と潮汐流/
 釜山から対馬への渡海は難航/ワタ(海)の語源は黒潮に乗って/弥生人の航路/『古事記』にみる航路/呉がもっていた船/
 呉の船で東シナ海を渡った

第三章 海人の安曇族
 プロフィル/阿曇・安曇族の由来/志賀島 志賀海神社・金印「漢委奴國王」・金印を読む・金印発光位置/
 ゆかりの地「海人の陸上がり」は誤解・アヅミ地・信州アヅミ地・シカ地/海人商人の交易

第四章 技術者集団徐福
 『史記』の中の徐福/徐福の行き先/種子島周辺の流れ/安曇族との接触/日本列島への航海/定着地/徐福伝説地

付録 魏志倭人伝 解釈と訳文の間違いを正す

【著者プロフィール】
亀山 勝
1938年、福岡県生まれ。
水産大学校増殖学科卒業、神奈川県水産試験場勤務、同指導普及部長
神奈川県漁業無線局長、全国海区漁業調整委員会連合会事務局長
神奈川県漁業協同組合連合会考査役、東京湾水産資源生態調査委員など歴任
著書に『おいしい魚の本」『漁民が拓いた国・日本』『安曇族』など

※本書は龍鳳書房(http://www.ryuhoshobo.co.jp/)発行の『安曇族と徐福』のiPad版です

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