日本の神話(知っておきたいシリーズ)

日本の神話(知っておきたいシリーズ)

【iPhone神アプリ】日本の神話(知っておきたいシリーズ)の評価・評判、口コミ

日本人の心のふるさと、日本神話の世界をこの一冊で堪能する!

「アマテラスの岩戸隠れ」「因幡の白兎」「スサノオのオロチ退治」など、
日本人なら誰でも知っている神話を天地創造神話・古代天皇に関する神話・神社創祀などに分類し、
神話の世界が現代語訳ですっきりわかる。

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※本文抜粋※

◆第二章 天地創造神話
【黄泉国を訪問したイザナキ】

多くの神々を生んだイザナミは、最後に火の神、ヒノカグツチを生んだために命を落とすことになった。
しばらくの間、悶々とした日々を過ごしたイザナキは、ついにイザナミの行った黄泉国を訪問することを決意する。

暗く長いトンネルをほとんど手探りで進んだイザナキは、黄泉国の御殿に至った。
すると、イザナキの気配を察したのか、固く閉ざされた御殿の入口の扉が開き、中からイザナミが出迎えた。
闇の中でその姿は見えなかったが、兎にも角にもイザナキは再会を喜び、
もう一度、現世に帰って国造りに励もうと、イザナミを誘う。
これに対してイザナミは、そうしたいのは山々だが、
自分はすでに黄泉国の食事を食べて、黄泉国の者となってしまった。
ついては今一度、現世に戻れるかどうか黄泉国の王と相談してくるからしばらく待つように。
そして、待っている間は決して御簾の中を覗かないようにときつく戒めて再び黄泉国の御殿の中に入って行った。

しかし、いくら待ってもイザナミは出てこない。
痺れを切らしたイザナキは、髪に挿していた神聖な爪の太い歯を1本とって、
これに火を灯し、扉を押し開けて御殿の中を覗いた。
すると、そこには無数の蛇やウジがたかったイザナミの醜い姿があった。

変わり果てたイザナミの姿を目の当たりにしたイザナキは、まさに百年の恋も冷める心地で慌てて逃げ出した。
いっぽう、イザナミは決して覗いてはならないときつく戒めたにもかかわらず、
醜い姿を見られたことに激怒し、黄泉国の醜女たちを遣わして追いかけさせた。


【黄泉国からの脱出劇】

イザナキが黄泉比良坂を上り始めたとき、後ろからイザナミが猛然と追ってきた。
イザナキは最後の力を振り絞って黄泉比良坂の上に至り、そこにあった千引(ちびき)の石という、
1000人掛かりでやっと動かすことのできるような巨大な岩で黄泉国の入口を塞いでしまった。

行く手を阻まれたイザナミは、
「愛しいわが夫がこんな無体なことをなさるのなら、
私はあなたの国(現世)の人々を1日に1000人ずつ絞め殺してやりましょう!」
と、叫んで地団駄を踏んだ。

いっぽう、すでに黄泉国から脱出したイザナキは、
「愛しいわが妻よ! あなたがそんなことをするというのなら、
私は1日に1500の産屋(うぶや)を建てましょう
(つまり、1500人の子どもが生まれるようにすること)!」と言って、応酬した。
以降、この世では一日に必ず1000人の人が死に、1500人の人が生まれるようになった。


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※本書は角川学芸出版・平成19年11月25日発行「知っておきたい日本の神話」のiPhone/iPadアプリ版です。

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日本の神話(知っておきたいシリーズ)のレビューや評価・評判、口コミまとめ

評価
タイトル
内容

  • 神アプリ認定!
  • うーん…。
すばらしいが…

すばらしいが…

  • 4.0
  • ライG 2014年04月23日

歴史観点から神話を振り返る書き方の 文庫です。 ただ、本文中にでて来る 高天原 をたかまがはら と読んでいますが、それは古く昔のしがらみで たかまがはら と呼ぶようですが、今は たかあまはら と呼ぶのが現代風のようです。 現在でも、神社では、たかまがはら と祝詞で奏上していますが、神界の政権交代により、たかあまはら が、正しい読みのようです。

良いアプリです

良いアプリです

  • 5.0
  • こるくさん 2014年04月23日

最初は単に興味本位で購入しましたが、今まで知らなかったことが 結構書いてあって良い勉強に なりました。 他の方が書かれたように、 将来どこかで役にたちそうです。

紙もいいけど

紙もいいけど

  • 4.0
  • ラダイト 2014年04月23日

広い意味では雑学?なんでしょうが、雑多な感じではなく、割と体系的にまとまってる気がします。 日本神話の神々なんかのストーリーがざっと分かって、結構初心者でも楽しめました。 あと、いちいちバックから本出したりする手間の分、さっと楽に読めていいです。 ホームボタン押したら、次はそこから再開できるのもありがたい。 個人的に、自分のペースでページの中をスクロールできるのもいい。 わがままを言えば、自分は電車で片手でiPhoneを持ちながら、親指でスクロールさせてたのですが、 縦書きでは、本文の上下にスペースが少ないので、スクロールさせるたびに、本文の下の方が親指で隠れ、少し読みにくかったです。 そこは減点でしたが、紙よりも安く、買った価値はあると思いました。 今後に期待しています。